食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • ビタミンAは母乳中のHIVウイルスの存在を増加させる

Vitamin A increases the presence of the HIV virus in breast milk
26-Aug-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-08/uom-vai082610.php
HIV感染がある母親にビタミンAまたはβカロテンサプリメントを与えると臨床症状のない乳腺炎リスクが増加し母乳中HIVウイルス濃度が増えるという論文2つ。

10-fold rise in obesity surgery in England since 2000
26-Aug-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-08/bmj-tri082610.php
イングランドのNH病院での肥満手術が2000年の238件から2007年は2543件に増えた。
BMJに発表された。

  • 命に関わる異物混入との関連での食品中タンパク質濃度測定を検討する論文

New paper examines approaches to measuring protein in foods in context of deadly adulterations
26-Aug-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-08/up-npe082610.php
ミルクやペットフードのメラミン混入によりこれまで使われてきた方法の弱点が明らかになった。信頼できる、特異性の高い定量方法を開発する必要がある。
タンパク質定量法のレビュー
Jeffrey C. Moore et al.
Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety
Volume 9, Issue 4 330-357, July 2010
Total Protein Methods and Their Potential Utility to Reduce the Risk of Food Protein Adulteration
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1541-4337.2010.00114.x/abstract

  • Science, 27 August 2010 (Volume 329, Issue 5995)

お便りコーナーでSirtuinsを巡る応酬が
Dietary Restriction: Standing Up for Sirtuins
4月に発表されたレビュー"Extending healthy life span—From yeast to humans"にSirtuinsのことを載せるべきだとSirtuinsの関係者が主張。それに対してほ乳類の寿命を延ばすという報告はなく、Sirtuinsがヒトでの加齢を遅らせると見なすのは妥当ではないと回答。


効果が証明できれば何の問題もない。既に臨床研究しているんだし。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100120#p3
実証する前に総説に噛みつくというのは大した効果が期待できないことがわかってしまったのかなと邪推してしまう。ちなみにこの手紙に名前を連ねている日本人がこの人で
http://www.tsubota.ne.jp/index.html
「細胞からキレイになる 遺伝子ダイエット」
という本を書いている。こんな厳しい食事法を一生続けられるならそれはそれで結構かも。高齢になってからも続けられるのかな?
ただ「最新の医学データ」といって「白いものを食べない」とか「サプリメントを摂れ」とか臨床上実証されていないものを薦めるのはどうか。確かに眼科領域では比較的抗酸化仮説は強いけど、デトックスとかキレーションとかはまともな医師なら薦めないはず。
http://www.menopause-aging.org/reading/2008/2008vol7_02.pdf