食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

DDTとの破壊的戦争

The Deadly War against DDT (National Review) Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
September 15, 2010
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1909/healthissue_detail.asp
マンハッタンで今週金曜日に、予防医学専門家であるカリフォルニアのRutledge Taylor医師の制作したドキュメンタリー映画「3 Billion and Counting」が公開される。これは政治的、イデオロギー的力によりDDTがどのようにして禁止されケニアインドネシアやインドのような途上国でマラリアによる死者を増やしたかを述べたもので、この映画を見たらあなたはショックを受け、そして怒りを感じるだろう。
DDTの合成は1877年であるが殺虫作用があることがわかったのは1940年である。第二次世界大戦中に使用が拡大しその後20年間はほぼ単一の重要殺虫剤だった。DDTの殺虫作用を発見したPaul Müller博士は1948年にノーベル医学生理学賞を受賞した。
1962年にRachel Carsonの叙情的本「Silent Spring」がDDTのような殺虫剤が野生動物や環境やそしてヒト健康を脅かしていると主張した。米国科学アカデミーや米国医学会、米国公衆衛生局などがDDTの使用継続を支持したがEPADDTをヒト発がん物質だと根拠無く宣言して全ての使用を禁止した。このDDTの使用禁止は環境活動家たちにとって大きな勝利とみなされた。
セイロン(現在のスリランカ)ではDDTの散布でマラリア患者が1948年の280万人から1963年の17人まで減少した。散布が中止され次の10年には250万人がマラリアになった。これまで効果的なDDTの代用品は見つかっていないため、マラリアによる死者は増え続けるだろう。
映画のサイト
http://www.3billionandcounting.com/