食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

Natureニュース
Analysis lags on Hungarian sludge leak
11 October 2010
http://www.nature.com/news/2010/101011/full/news.2010.531.html
予期せぬ高濃度の重金属がわかって論争を引き起こす
約100万m3の赤い汚泥がハンガリーのアルミナ工場から流出して1週間、環境団体グリーンピースが行った調査で50トン以上ものヒ素が放出された可能性があると発表された。
グリーンピースの活動家が集めた泥のサンプルの重金属を、ウイーンにあるオーストリア環境庁が調べた。酸化アルミ生成の際に生じる赤い泥に予想されるヒ素濃度の2倍(乾燥重量1kgあたり110mg)の他、水銀やクロムの濃度も高かった。
しかしこの調査はハンガリーの化学者からは疑いの目で見られている。理由の一つはボーキサイトには水銀も高濃度のヒ素も含まれていないからである。ハンガリー政府が独自に行った調査の結果はまだ発表されていない。
グリーンピースみたいな恐怖を煽るのが好きな団体が絡むと話が面倒になるだけ)

  • アトラジンの議論白熱

C & EN
Atrazine Debate Intensifies
October 11, 2010
http://pubs.acs.org/cen/government/88/8841gov2.html
EPAはホルモン作用に照準を合わせ、矛盾したデータと格闘する
EPAが米国で最も良く使われている除草剤の一つであるアトラジンの再評価を決定して1年がたった。EPAのレビューはまもなく終わると予想されているが、新しい、矛盾する、大量の研究が進行を妨げている。
EPAは2006年に、50年以上の使用歴があるアトラジンのリスク評価を行い、使用方法に従って使うことは安全だと結論した。しかしながら昨年、アトラジンとヒトの出生時欠損や早産などの関連を示唆する研究があったため見直すことを決定した。EPAは今やこれらのヒト試験データはリスク評価に使うには不十分であると言っているが、それにもかかわらず再評価を続けている。
トウモロコシ農家はもしアトラジンが禁止されればミズーリ州のトウモロコシ栽培コストが1億ドル増えるだろうと言っている。米国全体では25億ドルの負担になり、最終的には消費者が支払うことになるだろう。

C & EN
Europeans Confirm Safety Of Bisphenol A
October 11, 2010
http://pubs.acs.org/cen/government/88/8841govc4.html
EFSAは9月30日に、BPAの現行のTDIを引き下げるような新しい根拠はないと発表した。