食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 英国のニュース

何故プロバイオティクス飲料があなたの健康改善に役に立たないか:監視機関がヨーグルトの機能性表示を却下
Why probiotic drinks may not improve your health: Watchdog rules that yoghurts do not keep their promises
http://www.dailymail.co.uk/health/article-1322072/Why-probiotic-drinks-improve-health.html#ixzz12xI9czDp
プロバイオティクスの健康強調表示には根拠がないと判断された
Probiotic health claims ruled unproven
http://www.guardian.co.uk/society/2010/oct/19/efsa-rules-probiotic-health-claims-unproven
EFSAの発表した意見を報道する記事。ヤクルト等のプロバイオティクスが健康に良いという根拠はないと判断した。さらに今年初めにはASAがダノンのプロバイオティクス製品の子どもが病気になるのを防ぐという宣伝を禁止している。
ヤクルトはじめ各企業はEFSAの判定が厳しすぎると主張している。
ヤクルトの写真が掲載されている記事が多いが、ヤクルトだけではない。

  • カナダのニュース

David Suzuki Foundation
何が入っている?化粧品に含まれる有害成分
What's Inside? That Counts: A survey of toxic ingredients in our cosmetics
October 2010
http://www.davidsuzuki.org/publications/reports/2010/whats-inside-that-counts-a-survey-of-toxic-ingredients-in-our-cosmetics/
環境活動家のDavid Suzukiらが化粧品版Dirty Dozenを発表。
内容はいつもの過剰警鐘なのだけれど(香料全てを化学物質過敏症患者に有害だからみたいな理由で有害と分類するといったふう)
COP10で日本に来ていてあちこちので好意的に報道されているので気持ち悪い。
「正義」のためなら事実を曲げてもいいという態度は極めて危険なのに。

  • 日本のニュース

トランス脂肪酸:含有量表示へ 心疾患との関連指摘
http://mainichi.jp/life/food/news/20101019ddm013040012000c.html
この記事、若い女性の摂取量が多いと言っているけれど、「割合」が高いのは総エネルギー摂取量が少なくてお菓子食べる人、でしょう。太るのはイヤだけどお菓子大好きでご飯の代わりにお菓子食べるような女性って結構います。そうすると数値的には目安としての「総エネルギーの1%」は超えてしまう。でも日本の若い女性は世界中で一番心血管系疾患罹患率が少ない集団だってことも忘れないで欲しい。つまりこの集団に関しては1%超えた・超えないというのはあまり意味がないのでは。もともともっと体重の重い人達で、2~3%以上くらいでないと有意差はつかないのだし。このへんの誤解は残留農薬の基準値超過と健康被害があるということとの乖離に近いものがある。一旦基準値のようなものが出されるとその数値の意味を考えなくなってしまう。
トランス脂肪酸を減らしたいのは心疾患を減らすためだよね?いつの間にかトランス脂肪酸を減らすことそのものが目標になってしまっていないですか?
日本の若い女性はカルシウム源として乳製品などをもっと摂った方がいいので、トランス脂肪酸を悪者扱いして結果的にカルシウム不足が深刻化、なんてことにならないように。大体欧米と全く違って日本人女性の平均体重はむしろ減っていて、これは別の意味で問題なのに。