食品安全情報blog過去記事

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朝食と心疾患

Behind the Headlines
Breakfast and heart disease
Tuesday October 26 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/10October/Pages/skipping-breakfas-heart-disease-risk.aspx
「朝食を抜く頻度があまり多いと心疾患リスクが高くなる」とDaily Mailが報道した。新聞はこれは朝食を抜く人は食生活が貧しく運動しない場合が多いからだろうと言う。
新聞の見出しとは違って、この研究は心疾患について調べたものではない。子どもの頃や大人になってからの朝食習慣とウエスト周囲や血中コレステロール濃度などの心疾患に関連するリスク要因との関連を調べたものである。この研究には子どもの頃に評価した人の2/3が成人になってからは調査されていないなど多数の限界がある。さらに食事の調査は一回だけで、この研究からは朝食を抜くこととリスク要因との関連は証明できない。しかしそれは必ずしも関連が無いということを意味しない。結論としては人々は健康的でバランスのとれた食生活を目指すべきだし、健康的な朝食を食べることはその一部である。