食品安全情報blog過去記事

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内分泌活性物質専門委員会の科学報告書

Scientific report of the Endocrine Active Substances Task Force
4 November 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/14i.htm
これまでEFSAのいくつかのユニットや委員会で、有機スズやダイオキシン、PCB、ビスフェノールAなどの内分泌活性のある物質についての評価を行ってきた。
科学委員会の議論の中で内分泌活性のある物質についての共通アプローチの開発が求められてきた。その最初のステップとして、EFSAが対応すべきリスク評価やリスクコミュニケーションの傾向や開発状況を同定するための内分泌活性物質専門委員会が作られた。その報告書。現在の世界の動向や進展状況、今後の課題などをまとめている。
例えばリスクコミュニケーション分野では、「内分泌攪乱」という概念はあまり理解されていないが強い負の意味でとらえられている。一方で「天然の」内分泌影響のある食品成分が健康によいと宣伝されていたりすることも考慮したうえで、一般の人々の認識についてさらなる研究が必要である。