食品安全情報blog過去記事

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1日5単位の野菜や果物が「命を救う」

Behind the headlines
Five a day 'saves lives'
Thursday December 16 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/12December/Pages/five-a-day-saves-lives.aspx
Daily mailが「国民がより健康的な食生活をすれば毎年少なくとも33000人の命が救える」と報道した。「1日5単位の野菜や果物を食べることで15000の早期死亡が予防でき、その内訳は冠動脈心疾患が7000、がんが5000、脳卒中が3000である」と新聞は続けている。
このニュースのもとになった研究は英国人の平均的食生活が助言に従ったばあいにおこるだろうことを想定したものである。2007年には英国のどの地方もこれらの助言には従ってなかった。この研究は食生活と定期的運動や禁煙などが慢性疾患リスクを減らし寿命を延ばすというこれまでの知見を支持するものである。
著者が記しているように、モデル化にはいくつかの欠点があり推定や仮定に基づくため健康的な食生活による救命数は過剰推定の可能性がある。しかしながらそのような欠点があり、個人への食事の影響を予想できないながらも、食事ガイドラインに従うことが疾患リスクを削減することを示している。
(ちなみに塩6gにすることでの削減数は15000と予想。最も大きな利益が見込めるのは現在最も助言から遠い食生活をしている北アイルランドスコットランド。)