食品安全情報blog過去記事

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科学への信頼の新しい時代の兆し?

Is a new era of trust in science on the Horizon?
Terrence Collis on 24 January 2011
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/is_a_new_era_of
我々が常に答えようとしている問題が1つある−なぜこれほど多くの人が科学を信頼しないのか?
今夜のテレビ番組Horizon programmeでノーベル賞受賞者Paul Nurse卿がこの件について検討し何故人々が重要な科学理論−GM食品は食べても安全、気候変動がヒトの活動により誘発される、HIVウイルスがAIDSを引き起こすなどのような−を疑うのかを尋ねる。また議論のある科学分野で信頼を得るために科学者に必要なことを探る。
この番組は面白いだろう−私も明日意見を投稿する。
BBCの番組サイト
http://www.bbc.co.uk/programmes/b00y4yql

番組を見た感想
期待通り面白い番組だった。Paul Nurseは英国の科学者がかくあるべきというものだった−雄弁で歯切れ良く信頼できる。
クライメートゲートを巡るディベートが面白かった。この事件は科学的には間違いではないと結論されたが科学者はもっとオープンであるべきでデータはより公開されるべきだということを明らかにした。そして私にとってこの番組で最も重要な指摘は、科学は学校で教わるような白黒はっきりつけられるようなものではなくエラーや不確実性が留ことについて、専門家がもっと正直になる必要があるということである。
ピアレビューには限界がありデータは共有されるべきである。しかし多くの人が情報の公開を望むがほとんどの人にとってそれを理解し使うのは難しすぎる。ではどうすればよい?
我々がみんなPaul Nurse先生を持っていて難しい理論を説明してくれるなら物事は簡単だろう。そんなことは無理だから、我々に必要なのは科学と統計を理解する訓練されたジャーナリストである。