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混合ダイオキシンについての研究発表

Research on mixed dioxins published
Thursday 24 March 2011
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2011/mar/mixeddioxins
FSAは食品中のハロゲン化ダイオキシンとビフェニル類についての2年間に渡る調査の結果を発表した。
なんらかのものを燃やせば健康に有害影響のある可能性のある一連の化合物が発生するが、その中に塩化ダイオキシン類、混合ハロゲン化ダイオキシン及びビフェニル類がある。塩化ダイオキシン類については研究が多いが混合ハロゲン化ダイオキシン及びビフェニル類についてはあまりよくわかっていないのでFSAは調査を決定した。
生じる可能性のある混合ハロゲン化ダイオキシン類は非常に多く、分析は困難であり食品中での存在についてはこれまでわからなかった。最新研究では食品中での検出方法を開発し、多くの食品から極めて微量検出されたが健康にリスクとはならない。
COTが結果をレビューし、健康上の懸念とは鳴らないと結論した。COTの声明も発表された。
研究報告
C01050:食品中の混合臭化および塩化ダイオキシン類の調査
C01050: Investigation into the Presence of Mixed Brominated and Chlorinated Dioxins in Food
http://www.food.gov.uk/science/research/contaminantsresearch/chemicalcontaminants/c01aprog/projlist/c01050/
混合ハロゲン化ダイオキシン、フラン、ビフェニル類が食品中に存在することがわかった。フランはダイオキシンより高頻度で検出され、検体の半分以上から検出された。混合ハロゲン化ビフェニルはほぼ全ての検体から検出され、PCB 118とPCB 126の1臭素類似体が最も高頻度に検出され、次いで2臭素類似体、3臭素類似体は約15%から検出された。塩化物のTEFを用いてTEQを計算すると、総計で塩化物のTEQの1%以下であった。
報告書本文 
PDF 42ページ
http://www.foodbase.org.uk//admintools/reportdocuments/656-1-1109_C01050.pdf