食品安全情報blog過去記事

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福島事故に関する声明

Statement on the Fukushima Incident, 29 March 2011
http://www.hpa.org.uk/NewsCentre/NationalPressReleases/2011PressReleases/110329StatementonFukushima/
HPAの放射線防護専門家は日本の事態を監視中で英国政府に助言している。
現在の情報に基づき、日本の当局による公衆衛生保護対策は適切で国際プロトコールに則ったものである。
しかしながら事態の進展が早いので予防的に英国人に対しては福島原子力発電所から半径80km圏外にいるように、ということと東京や東京より北部にいる人は離れることを検討してもよいかもしれないと助言している。日本の当局の助言に従って避難区域外にいるヒトに有害レベルの放射線暴露はないはずである。英国のアプローチは事態の不確実性を考慮した予防的なものである。
予想通り英国では福島の事故に関連する痕跡程度のI-131を検出した。オックスフォードシャー州で高容量大気サンプリング技術を用いて28日に観測されたレベルは極めて低い300マイクロベクレル/立方メートルである。グラスゴーオックスフォードシャーの測定地点での過去9日間の平均測定値は11マイクロベクレル/立方メートルであった。
このようなレベルのI-131を含む空気を吸ってもバックグラウンドより遙かに低い。この量が検出できるというのは監視装置の感度の良さを反映したものである。検出された量は英国の公衆衛生にリスクとはならない。今後数日から数週間濃度が上がるかもしれないがそれも有害レベルよりはるかに低いであろう。

↓これに対するNZ SMCの記事