食品安全情報blog過去記事

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ニュージーランドのリンゴの果樹園に使う抗菌剤のリスク評価

FSANZ risk assessment on antimicrobial use in New Zealand apple orchards
16 May 2011
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets2011/fsanzriskassessmento5163.cfm
FSANZはニュージーランドのリンゴの果樹園への抗菌剤使用について、リスク評価を完了した。ニュージーランドのリンゴの果樹園の約5%で火傷病管理のためにストレプトマイシンが使われている。FSANZのリスク評価では、食品安全上の懸念は無視できると結論した。
理由としては使用時期が花の咲く頃で収穫から3-6ヶ月前であり、リンゴへの残留は最小限であること、もともとストレプトマイシンは土壌中の微生物が作るものであり、自然のバックグラウンドとして耐性菌は存在する、ヒト臨床でのストレプトマイシンの使用は極めて限られている、などが挙げられている。
リスク評価報告書全文
Treatment of apple trees with streptomycin and potential risk to human health
May, 2011
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Streptomycin_apples_FINAL.pdf