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医師向け健康助言 ある種のアーユルベーダ医薬品に関連する鉛中毒

2011 Health Advisory #7
Lead Poisoning Associated With Certain Ayurvedic Medicines
http://www.rcms.org/blog/wp-content/uploads/2011/05/Lead_Ayurvedic_052511.pdf
最近のニューヨーク市の成人2人の鉛中毒事例は輸入アーユルベーダPregnita、金と真珠入りVasant Kusumakar RasおよびMahashakti Rasayanの使用と関連する。
患者には処方薬と非処方薬の使用について尋ね、アーユルベーダやハーブ、その他代替医療製品を使用している場合には血中鉛やその他の重金属濃度を調べることを検討するように。
症例1は30才の妊娠女性。妊娠によるつわり用にとインドの医師が処方したPregnitaという錠剤に、12000ppmの鉛が含まれる。患者は1日1-2錠を約4ヶ月使用した。患者の血中鉛濃度は64 microg/dLだったがキレート剤治療を受けて9週後は21 microg/dLだった。新生児の血中鉛濃度は23 microg/dL。
症例2は40才の女性で血中鉛濃度は33 〜55 microg/dL。糖尿病と虚弱用にと2種類のアーユルベーダ各1錠ずつを毎日5ヶ月使用した。金と真珠入りVasant Kusumakar Rasには鉛29 ppm水銀31000ppmが含まれ、Mahashakti Rasayanには鉛9400 ppm、水銀70000 ppmヒ素1700ppmが含まれる。
(マタニティヨガなどが流行しているから日本でも妊婦とアーユルベーダの危険な出会いは増えているかもしれない)