食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 我々は皆ミュータントである

We are all mutants
12-Jun-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-06/wtsi-waa060911.php
最初の直接全ゲノム測定により、我々一人一人に60の新しい突然変異があることを予測
両親と子どもの2家族で、両親には無く子どもにのみある突然変異を調べた。さらに予想外なことに1つの家族の新しい突然変異は92%が父親由来なのにもう一つの家族では36%だった。
Conrad DF et al. (2011) Variation in genome-wide mutation rates within and between human families. Nature Genetics, published online 12 June 2011
doi:1038/ng.856

  • 反インチキの古典

1850年の出版物から
医学的詐欺の歴史からの教訓
LESSONS FROM THE HISTORY OF MEDICAL DELUSIONS
Worthington Hooker, MD
http://www.quackwatch.org/13Hx/hooker_delusions.pdf
奇跡のタールウォーター(松ヤニと水で作ったもの)とかホメオパシーとかを批判している
(読みにくいけど160年前・・ちょうどドラマの仁のころ?)

  • 米国におけるワクチンへの信頼:保護者の認識を理解する

Confidence About Vaccines In The United States: Understanding Parents’ Perceptions
Allison Kennedy et al.,
Health Aff June 2011 vol. 30 no. 6 1151-1159
http://content.healthaffairs.org/content/30/6/1151.abstract
米国はワクチンによる重大な疾患の予防に大きな成果をあげてきた。しかしワクチンの安全性やますます複雑になる予防接種スケジュールがワクチンの必要性に懸念を投げかけている。我々は保護者に対して子どもへのワクチンへの信頼を調査した。ほとんどの保護者は、例え計画通りに全てのワクチンを接種させていても、ワクチンについて疑問や懸念や誤解を抱いている。我々は保護者向けに必要な情報を届け、米国のワクチン計画を成功させ続けるための方法を示唆する。

  • ワクチン接種:事実だけが政策を作るのではない

Vaccination: Facts Alone Do Not Policy Make
http://content.healthaffairs.org/content/30/6/1205.extract
Paul A. Offitの「致命的選択:どのようにして反ワクチン運動が我々米国人全てを脅かすのか」とSeth Mnookinの「パニックウイルス:医学と科学と恐怖の真実の物語」の書評
メディアと、テクノフォビアと、無責任な医師達と、ますますリスクを嫌うようになる人々の全てが関与している