食品安全情報blog過去記事

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残留農薬モニタリング報告書 第四四半期の結果

Pesticide Residues Monitoring: Fourth Quarter Results (October to December 2010)
16 June 2011
http://www.pesticides.gov.uk/prc.asp?id=2937
http://www.pesticides.gov.uk/uploadedfiles/Web_Assets/PRC/2010_Q4_Final.pdf
この期は29食品1309検体を検査した。MRL超過は31検体だった。詳細評価対象となったのはリンゴのジチオカルバメート、オクラのオキサミル、ナシのジチオカルバメート。いずれも健康影響はありそうに無いとされている。
今回から測定の不確実性についての判断方法に変更があった。今後丸める前の値に測定の不確実性を採用する。
例えば、実験室で2回の測定を行って0.023 mg/kgと0.025 mg/kgになった場合、平均値は0.024 mg/kgである。報告される値は0.02mg/kgとなる。この値に測定の不確実性(プラスマイナス50%)を採用すると、この値は0.01-0.03 mg/kgとなる。もしこのときMRLが0.01 mg/kgであれば、低い方の値がちょうどMRLなので、この検体はMRL超過ではない。(これが今までのやり方。)
しかし測定の不確実性を実測値、すなわち0.024 mg/kgに当てはめると、0.012-0.036 mg/kgとなって、この場合は低い方の値がMRLの0.01を超えるので基準値超過として扱われる。