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にせ物食品、遺伝子分析で判別する! - 食品医薬品安全庁、3年以内 100種以上試験法開発計画

2011-10-20
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=16285&cmd=v
食品医薬品安全庁はにせ物食品(EMA)を科学的に識別できるように、豚、ティラピアなど 22種の遺伝子分析法を開発したと発表した。
※にせ物食品: 経済的利得を取るために安いにせ物原料を使ったり虚偽表示したりする食品で EMA(Economically Motivated Adulteration)と呼ばれる
今回の遺伝子分析法開発対象食品はこれまでのにせ物食品流通事例と肉眼で識別が不可能なにせ物食品で識別が可能な食品原材料などを考慮して選定された。 内容は食肉 10種(牛、 豚、羊、鹿、ニワトリ、鴨、七面鳥、駝鳥など)、魚類 6種(明太、イカティラピアなど) 及びその他 6種(ニンニク、大根、たまねぎ、緑茶, ほうれんそう、クロレラ) など総 22種。
方法としては遺伝子抽出→特異的プライマーを用いてPCR電気泳動塩基配列確認
今回の試験法で、ニンニクのみじん切りの増量のためにタマネギを混入したり、豚肉を牛肉に偽装したりするにせ物を選別することができる。
これまでに消費者からネズミの肉だと疑われるという申告があって、遺伝子分析をした結果豚肉と判明した事例がある。
ただし食用油やハチミツなどの遺伝子抽出が困難な製品や産地偽装については適用できない。
今年中に追加で7種に対する試験法が準備される予定である。今後の国内多消費食品を対象に 3年以内 に100種以上の試験法を開発する計画である。
(消費者を詐欺から守るというより企業をクレーマーから守るという側面のほうが大きかったりして。消費者が賢明にならないと費用ばかり嵩んで結局損する)