Scientific Opinion on the risks for animal and public health related to the presence of Alternaria toxins in feed and food
EFSA Journal 2011;9(11):2407 [97 pp.].
26 October 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2407.htm
Alternariaは穀物や油糧種子、トマト、リンゴ、オリーブなどの多くの作物の植物病原体であるだけではなく、その毒素のいくつかはin vitroでの遺伝毒性および/またはラットに胎仔毒性がある。この意見はアルテルナリオール、アルテルナリオールモノメチルエーテル、テヌアゾン酸、イソテヌアゾン酸、アルテルトキシン、テントキシン、アルテヌエン、AAL毒素(アルターナリア茎枯病病原体Alternaria alternata f. sp. lycopersici毒素)についてのものである。2加盟国から提出された食品中での11730件の検出データと科学文献を考慮した。一般的にこれらの毒素は穀物や穀物ベースの食品、ひまわり種子とひまわり油、果物や果物製品、ビール、ワインに検出される。飼料中のデータ(1150件)は文献から集めた。農場やペットでの毒素の影響についての知識では種別の健康リスクを評価するには不足している。鶏にとってはアルテルナリオールがリスクになる可能性があるが、テヌアゾン酸も問題になる可能性を排除できない。Alternaria毒素の適切な毒性データがないことやそのうちいくつかについては化学構造もわからないこと、一部については食事暴露データがあることから、汚染物質に関する科学委員会はTTCアプローチを用いてヒトの食事暴露の相対的懸念レベルを評価することにした。
遺伝毒性Alternaria毒素であるアルテルナリオールとアルテルナリオールモノメチルエーテルについては推定慢性食事暴露量(成人でそれぞれ上限-下限が1.9 - 39 ng/kg b.w. per dayと 0.8 - 4.7 ng/kg b.w. per day)はTTC値(2.5 ng/kg b.w. per day)を超過しており追加の毒性データが必要である。非遺伝毒性のテントキシンとテヌアゾン酸については食事からの推定暴露量(成人でそれぞれ上限-下限がとTEN 0.01 - 7 ng/kg b.w. per day とTeA: 36 - 141 ng/kg b.w. per day)が相当するTTC値(1500 ng/kg b.w. per day)以下でありヒト健康上の懸念とはなりそうにないと考えられた。