食品安全情報blog過去記事

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残留農薬モニタリング:2011年第一四半期の結果

Pesticide Residues Monitoring: First Quarter 2011 Results
Report published 7 December 2011
http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/advisory-groups/PRiF/PRiF_Results_and_Reports/2011_Results_and_Reports
要約
http://www.pesticides.gov.uk/Resources/CRD/PRiF/Documents/Results%20and%20Reports/2011/Q1_2011_Report.pdf
PRiFになってから初めての報告書。
14食品493検体を、372農薬について調査した。
RASFFに通知されたのはARfD超過のあったキュウリのホルメタネート、ブドウのエテホン、パイナップルのクロルピリホス(ただし詳細リスク評価の結果健康への影響はない)。
Turia(野菜)のジメトエートとオメトエートについてはNOAELの1/37であり感受性の高いヒトでの軽い有害影響(唾液が出る、お腹の不快など)の可能性を否定できない。
特記事項として大根とコールラビ(どちらもアブラナ科)からジチオカルバメート(二硫化炭素として測定)のMRL超過が検出されたが、これはアブラナ科に天然に含まれる二硫化炭素が原因である可能性があり、違反扱いにはしなかった。