Don’t blame Japan
December 23, 2011
http://www.acsh.org/factsfears/newsid.3273/news_detail.asp
何年にもわたって数え切れないほどの健康への恐怖話を見てきて、我々ACSHを新しいもので驚かせるのは難しい。でも3月の日本の福島原子力発電所のメルトダウンによる放射線がどういうわけか米国で14000人の死者を出したという報告を見て開いた口がふさがらなかった。
こんな馬鹿げた報告が注目されることがないよう望んだが、一部の人達が信じ始めたので専門家がこの根拠のない主張を否定した。
http://vitals.msnbc.msn.com/_news/2011/12/21/9616921-experts-discount-claims-of-us-deaths-from-japan-radiation
そのうちの一人、ACSHのアドバイザーRobert Brent博士は特に納得できる指摘をしている。この「研究」の著者は福島の事故の直後に一部の米国人集団の死亡者のわずかな増加の原因が日本の災害だと言い張っているが、Brent博士は「二つの事柄を関連づける前に生物学的妥当性について考えなければならない。この報告で主張しようとしているような、低線量の放射線が急死の原因になるという根拠はほぼまったくない。」と指摘している。
ACSHのRuth Kava博士は「これは同時に起こることと因果関係を混同することのわかりやすい例の1つである。ピアレビューのある雑誌がこんな「研究」を発表するなど信じがたい」と言っている。
(問題になっているのはJoseph ManganoらのInternational Journal of Health Servicesに発表された論文で、CDCの死亡統計から2011年春の死亡数が前年より4.46%多かったのは福島由来の放射能のせいだという。2011年冬も2.34%高かったのだがこれは増加傾向の始まりではなくて普通のことだと主張。)