食品安全情報blog過去記事

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プレスリリース

11-01-2012
http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/milk_press(11-01-2012).pdf
FSSAIは全国で販売されているミルク(パック入りまたはルースな形態で、組織的あるいはそうでない形態で)のサーベイランス調査の結果を発表した。
1. 全国レベルでは検体の68.4%が食品安全規制に従っていなかった。「基準に合致しない」と「安全でない食品」は違うことに注意が必要である。基準では水牛ミルクや牛乳、ウシやヤギの乳、標準化されたミルク、調整乳、スキムミルク、全乳など10種類のミルクについて基準が定められている。
2. 調査の結果多くのサンプルがSNF(無脂乳固形分)や脂肪の基準を満たさず、従って質が悪いが、それは必ずしも安全でないという意味ではない。またミルク(生鮮乳と考えられる)とされるものがスキムミルク粉末を加えられたものだった例もあった。健康上のハザードとなる可能性があるものは異物混入や汚染のあるものである。
3. 「異物混入」や「品質の劣る」「安全でない」などの定義はFSS法に記載されている。
4. 詳細はウェブに掲載した報告書にあるが、検体の14%から微量の界面活性剤が検出されたために基準を満たさないとされたことに注意しておく。これはBihar, Jharkhand, Orissaおよび West Bengalに限られる。この調査ではミルクに水を添加する行為が広く行われていて、それを誤魔化すためにスキムミルクパウダーやグルコースや脂肪が加えられていることを示している。
報告書
要約
http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/sample_analysed(02-01-2012).pdf
基準を満たしていたもの565(31.5%)、基準を満たさないもの1226(68.4%)。
都市部では381件の違反のうち64がパック製品、317がルース製品。
地方では845の違反のうち282がパック製品、563がルース製品。
違反の理由は脂肪とSNFの率が46.8%と最も多く、理由は多分水で希釈しているため。
次にスキムミルク粉末が548検体から検出され、そのうち477にはグルコースも入っていた。界面活性剤が検出されたのは103検体(8.4%)。
基準を満たさない製品の率はBiharなど7地方で100%、最も低いのはGoa and Puducherryの0%。
検体数
http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/Flow_Chart(02-01-2012).pdf
http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/State_milk_survey(02-01-2012).pdf