食品安全情報blog過去記事

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加工肉が「膵臓がんと関連」

Processed meat 'linked to pancreas cancer'
Friday January 13 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/01January/Pages/pancreas-cancer-risk-processed-meat.aspx
BBCニュースがベーコンやソーセージなどの加工肉を食べることと膵臓がんが関連する可能性について報道した。見かけ上、毎日50g余分に−約ソーセージ1本―食べるとこの希ながんのリスクが19%増加する。このニュースは200万人以上を含む11のこれまでの研究の結果を組み合わせたもので、全体として赤身肉の摂取とがんの関連は見つけられなかったが、毎日50g余分に加工肉を食べると膵臓がんのリスクが19%増加することを示唆した。膵臓がんは比較的希で19%のリスク増加であっても個人の生涯膵臓がんリスクは極めて小さいことに注意する必要がある。このレビューは質が高いものであるが、食事調査には固有の限界がある。例えば摂取量は個人の推定に基づき、研究者らは運動や喫煙、飲酒などの他の要因についても考慮しなければならない。
膵臓がんの原因は、加齢や喫煙や糖尿病などの病歴、家族歴、過体重、食生活などの関与が想定されているが、よくわかっていない。この研究では肉に注目して加工肉の関与を示唆したが、決定的に証明したわけではない。赤身肉は大腸がんなどに寄与する根拠があるため、毎日の赤身肉と加工肉の摂取量を制限するよう助言されている。
(この場合の「制限」は毎日90g以上食べているなら70g以下にするようにということ。日本人だとあまりいないだろう)