食品安全情報blog過去記事

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インターネット中毒に関する混乱する主張

Confusing claims over internet addiction
Thursday January 12 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/01January/Pages/internet-addiction-brain-scan-changes-iad.aspx
Daily Telegraphがインターネット依存の人々は「アルコール中毒やコカイン中毒と類似の脳の変化」がおこっているかもしれないと報道した。この主張はインターネット依存症(IAD)の十代の脳の構造をそうでないヒトと比べた研究に基づく。IADは広く病気とは認められていないが、インターネットの使用をコントロールできずに学校や仕事に行けないなどの問題を引き起こすと考えられている。この調査はIADの人々の脳の構造や容量がそうでないヒトと違うかどうかを調べ、IADでは一部の領域で密度が低下していてこれが情動疾患や依存の検査成績の悪さと関連することを発見した。この小規模研究はIADの人々の脳の容積のパターンを見いだしたものではあるがインターネット依存が脳の変化によりおこるとみなすのは適切ではない。特にこの変化がインターネットの使用開始前からなのかどうかがわからない状態では。対象が36人と少ないことにも注意が必要である。また毎日ただインターネットを使っているだけのヒトの脳ではないことも重要である。