食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アイスクリームは本当に「ドラッグのように依存的」か?

Is ice cream really 'addictive like drugs'?
Monday March 5 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/03march/Pages/ice-cream-food-addiction-like-drugs.aspx
Daily Mailが「アイスクリームはコカインのように依存症になる」と報道した。新聞はスクープ目指して「デザートは一般的に依存症になる可能性がある」という新しい研究が積み上がっていると主張した。誰が本当にアイスクリームに「懸念」を持っているのかは明らかではないが、問題の研究は151人のティーンエージャーがミルクシェークを飲んでいるときの脳の活動を調べたものである。スキャンの最中に、過去2週間にしばしばアイスクリームを食べていたヒトの喜びを感じる脳の「報酬エリア」の活動が低かった。これが薬物依存の場合に見られる感受性の低下と同様だという。この研究は正常な体重の健康な十代でのもので、過体重や高齢者ではない。さらにたった1つの食品でのもので他の食品にあてはまるものではないだろう。当然のことながらこの研究はアイスクリーム大好きな脳と違法薬物に依存している脳を直接比べたものではない。従って一部の脳の活動が似ているからといってアイスクリームが違法薬物同様に「依存性」があることがわかったというのは正しくない。