食品安全情報blog過去記事

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農薬使用規範についての良い知らせ

Good news on agricultural chemical good practice
17 May 2012
http://www.foodsafety.govt.nz/elibrary/industry/agricultural-chemical-good-practice.htm
生鮮未洗浄産物の残留化学物質を調査した研究から、ニュージーランドの生産者は概ね薬品の使用法についての優良農業規範(GAP)に従っていることが示された。
一次産業大臣は年次食品残留物質サーベイランス計画(FRSP)の第二及び第三四半期の結果を発表した。今年はアスパラガス、ナス、フェイジョア、ホップ、レモン、オリーブ油、柿、カボチャ、春タマネギ、スイートコーン、タマリロ、クルミについて350以上の化合物を調べた。ホップからは残留農薬は検出されず、ナスとカボチャとレモンは全てMRL以内だった。第二四半期に検査した247検体中MRLを超過していたのは11のみで、全て健康や安全性上の懸念にはならない。MRL超過だったのは春タマネギの3検体のトリアジメノール、アスパラガス1検体のメタラキシルとブロマシルとジウロン、クルミ1検体のジチオカルバメート、オリーブ油2検体のジフェノコナゾール(加工指数を考慮すると生のオリーブが超過していたと推定)、タマリロ4検体のデルタメトリンだった。
注:オーガニックとして販売されていたクルミ7検体からジチオカルバメートの指標物質が検出されたがこれは一部の植物に天然にも存在するため原因を同定できない。オーガニックレモンからマラチオンが検出されている。
FRSPの詳細については以下から
http://www.foodsafety.govt.nz/science-risk/project-reports/food-composition/contaminants/frsp.htm