食品安全情報blog過去記事

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オランダ市場における香り付き消費者製品の香料アレルゲン:暴露量と免疫影響の評価

Fragrance allergens in scented consumer products on the Dutch market : Assessment of exposure levels and immune effects
2012-06-04
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/340301005.html
皮膚アレルギーを誘発することがわかっている26の香料が知られているが呼吸器アレルギーを誘発するかどうかはわからない。109の香り付き製品を調べたところ26香料中20物質が使われていて特にリモネンとリナロールが多かった。製品の使用による暴露量を計算した。エアフレッシュナーや香り付きブロックよりスプレーや蒸発装置のほうが暴露量は多い。マウス吸入試験でリモネンやリナロールの短期吸入は免疫系を活性化しないがイソオイゲノールは活性化する。
香料の暴露量が低いので呼吸器アレルギーのリスクは低い。ただし妥当性を評価された試験法がないので保留つき。