食品安全情報blog過去記事

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多くの「グレープフルーツ種子抽出物」には異物が混入されている、と非営利研究共同体は言う

American Botanical Council米国植物協議会
Many "Grapefruit Seed Extracts" Adulterated, says Nonprofit Research Consortium
6/4/2012
http://cms.herbalgram.org/press/2012/Many_GFSE_Adulterated_Says_Nonprofit_Research_Consortium.html?t=1338823765
実験室での研究から「ナチュラル」成分に合成抗菌剤が見つかっている
規制対応が必要
米国植物協議会(ABC)は「グレープフルーツ種子抽出物」に関する文献レビューを発表し、米国や国際市場にある製品の明白な異物混入について懸念を表明する。論文はHerbalGramの夏号に掲載されたもので、ABCによる一連の植物製品異物混入対策の一環である。
「グレープフルーツ種子抽出物(GFSE)」は少なくとも30年、化粧品などの保存料成分やダイエタリーサプリメントとして市場に存在する。成分はグレープフルーツの種子から抽出したものとされ、文献上局所および内服用の天然抗菌剤と宣伝されている。
この論文では1991年からの「グレープフルーツ種子抽出物」と表示された製品から各種合成抗菌剤を検出したという分析研究10をレビューしている。ABCが新たに調べたわけではないが、多数の雑誌に発表された世界各国での結果からGFSE製品から塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、メチル-p-ヒドロキシ安息香酸などが検出されている。
HerbalGramの論文では「グレープフルーツ種子抽出物を含むと表示されている製品の相当量、たぶん多くが、異物混入されていて、観察されている抗菌活性はグレープフルーツ種子抽出物そのものではなく合成添加剤の作用だろう」と記している。時代とともに検出されている抗菌剤が変化しているのは天然ではなく添加の疑いを強くするも。

“The Adulteration of Commercial ‘Grapefruit Seed Extract’ with Synthetic Antimicrobial and Disinfectant Compounds,”
http://cms.herbalgram.org/herbalgram/issue94/QUALCONTROL_gfse.html
(前からそうだった
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/archive?word=%A5%B0%A5%EC%A1%BC%A5%D7%A5%D5%A5%EB%A1%BC%A5%C4%BC%EF%BB%D2%C3%EA%BD%D0%CA%AA