食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

1日7杯の紅茶が「前立腺がんリスクを上げる」

Behind the Headlines
Seven cups of tea a day 'ups prostate cancer risk'
Tuesday June 19 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/06june/Pages/tea-raises-prostate-cancer-risk.aspx
今朝1杯の紅茶を飲ンで板男性はDaily Mailの1日7杯の紅茶が「前立腺がんリスクを50%上げる」という記事を読んで驚いて吐き出すのも無理はない。同様の見出しがメディアのあちこちに見られ、紅茶を飲む男性は「前立腺がんリスクが高い」というメッセージを強化している。この見出しはスコットランドの大規模長期コホート研究の結果で、最も多く紅茶を飲む男性(1日7杯以上)が最も少なく飲む男性(1日0-3杯)より50%前立腺がんになりやすいことを発見した。全体として最も多く紅茶を飲む男性の6.4%が研究期間中に前立腺がんになったが、最も少ない群では4.6%だった。1日4-6杯飲む場合にはリスク増加は見られなかった。
大規模で長い期間ではあるがこの研究には多くの限界がありこの結果の信頼性に疑問を投じる。紅茶を飲むことやその他のライフスタイル要因についての質問が研究開始時のたった1回しか集められていない。28年の長い平均フォローアップ時間を考えると、紅茶を飲む習慣や飲酒や喫煙などのその他の行動が変わらないというのはありそうにない。それは結果に大きく影響するだろう。この研究の結果で紅茶を飲む男性が心配すべきではない。しかし男性は紅茶を飲む習慣にかかわらず(頻尿や排尿困難などの)前立腺がんの徴候には注意し続けるように。