- オーガニック食品:7つの混乱を解消しよう
Wellness Letter
Organic Foods: Clearing up 7 Confusions
March 2012
http://www.wellnessletter.com/ucberkeley/foundations/organic-foods-clearing-up-7-confusions-plus-other-essentials/
USDAのオーガニック基準が10年前に発効してから、オーガニック食品を求めて買い物をするのがより主流に出てきた。規制によりオーガニック食品の公的定義ができ、あなたが何に対してお金を払っているのかが保証されるようになった。オーガニック食品はいまだ供給されている食品のごく一部でしかないが、米国の土地約5百万エーカーがオーガニックで販売額は増加している。
USDAのオーガニックシールは、州または民間団体が認証した明確な基準に従って生産された食品であることを示す。簡単に言えば普通の農薬のほとんど、石油ベースの肥料、下水汚泥、遺伝子組換え、照射が禁止されている。オーガニック動物は100%オーガニック飼料しか与えられず抗生物質や成長ホルモンや動物副産物は与えられない。さらに人工甘味料や部分水素添加油やMSGなどの食品成分の使用を禁止または制限している。
しかしオーガニック食品には混乱が多い。オーガニックニンジンは健康的で安全性が高くて環境によいのか?それは値段の高さに見合うのか?
混乱1.オーガニック食品には残留農薬がない
オーガニックシールは農薬無しを意味しない。植物由来農薬や一部の合成農薬が使用されている。オーガニック製品の残留農薬は慣行栽培のものよりは少ないが、人々が暴露されている農薬の99%以上が天然に植物が作るものであることを考えると、それがどういう意味があるかはほとんどわからない。(意味があっても極めて小さいということ)
混乱2.オーガニック食品は栄養価が高い
多くのヒトがそう考えているがデータはそれを支持しない。栄養含量でも健康への影響についてもオーガニックと慣行栽培に大きな違いはない。
混乱3.オーガニック食品には病原性細菌が少ない
オーガニックでも慣行栽培でも食中毒菌はいるので取り扱いは同じようにしなければならない
混乱4.オーガニック肉や家禽は人道的
一部そういう部分もあるかもしれないが、オーガニックは人道的という意味ではない
混乱5.オーガニック基準は水産物もカバーしている
カバーしていない。USDAは2008年に水産物のオーガニック基準を提案したがまだ認められていない。
混乱6.オーガニックスナックやお菓子はカロリーが少なく健康によい
そうではない。ミシガン大学の2010年の研究ではオーガニッククッキーにカロリーが少ないと考えたヒトはたくさん食べられるとした。食べ過ぎは体重を増やす。
混乱7.USDAのオーガニックシールがない食品はオーガニックではない
全てのオーガニック農場がお金と時間のかかる認証を選択しているわけではない。
エコの視点
適切に行われればオーガニック農法は環境によいだろう。しかし一方で収率が低く世界を食べさせることができない。さらに今は多くのオーガニック農場が当初の理念から離れてたくさんの水を使い長距離を輸送し高度加工されている。地球環境を守りたいならオーガニックかどうかにかかわらず肉を食べる量を減らし包装や加工された食品を減らすほうがいい。
基本的なこと
「オーガニック」は単に生産方法についてのものであって、品質や安全性や栄養価には関係ない。オーガニックと「牧草を与えた」(牛)、「地元産」などのエコラベルとを混乱させないように。いまや多くのオーガニック農場は工業的農場との差はあなたが思うより小さい。オーガニックか慣行かの議論の際に、健康的な食生活にとってはどんな栽培方法であろうと野菜や果物を食べることが重要であることを忘れないように。
抗生物質とホルモン:ただノーと言えばいい?
オーガニックでは動物が病気になると抗生物質などが使われるがそうするとオーガニックとしては売れない。しかしオーガニックだろうと慣行だろうと残留動物用医薬品については検査が行われている。ホルモンを使ってもミルクに差はない。
ラベル
・100%オーガニック:全ての成分がオーガニック
・オーガニック:水と塩を除いた重さの95%以上がオーガニック
・オーガニック「成分名」使用:成分の少なくとも70%がオーガニック、ただしオーガニックシールは使えない
・70%未満の場合はUSDAシールも使えず「オーガニック」という用語を包装表面には使えないがオーガニック成分を成分リストには書ける
- 男性が、移植を拒否されてから3年後、暴飲により22才で死亡
Daily Mail
Man dies from binge-drinking at age of just TWENTY-TWO, three years after he's rejected for transplant
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2161603/Alcoholism-GAreth-Anderson-22-dies-binge-drinking-years-transplant-rejection.html?ito=feeds-newsxml
肝臓移植のための禁酒を拒否して移植対象にならなかった男性が3年後肝不全で死亡
母への暴力や警官への暴力などで刑務所にも入っていた
英国のアルコール濫用による最も若い犠牲者の一人
(10代で既にアルコール中毒だった)
- 無脂肪や低脂肪ドレッシングではサラダの栄養素を得られない
Study: No-fat, low-fat dressings don't get most nutrients out of salads
19-Jun-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-06/pu-snl061912.php
Molecular Nutrition & Food Researchにオンライン発表した研究で、飽和脂肪、単価不飽和脂肪、多価不飽和脂肪ベースのドレッシングをかけたサラダを食べた場合の血中カロテノイドを調べた。カロテノイド吸収に最も効率が良かったのは単価不飽和脂肪の多いドレッシングだった。29人のヒトに3、8、20gの脂肪を含むバター、キャノーラ、コーン油ベースのドレッシングをかけたサラダを食べてもらって調べた。