食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 減量したい?食事記録をつけ、食事を抜かず、ランチの外食を避ける

Want to lose weight? Keep a food journal, don't skip meals and avoid going out to lunch
13-Jul-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-07/fhcr-wtl070912.php
Journal of the Academy of Nutrition and Dieteticsにオンライン発表された多数の自己管理や食事関連行動と食生活の体重変化への影響を調べた論文。
減量に関しては、低脂肪や低炭水化物などのようなものより総カロリーがどれだけ制限されたかのほうが重要。正直に正確に食べたものを記録し、食事を抜くようなことはしないで、コントロールが難しい外食は減らす、のが最良の方法。

  • 中国の食の安全:長い道のり

Lancetエディトリアル
Food safety in China: a long way to go
Volume 380, Issue 9837, 14–20 July 2012, Pages 75
中国のここ数年におこった食品安全上のスキャンダルは国内の食品への信頼を失わせている。多くの先進国と違うのは中国の事故はお金目的の意図的不正行為であることである。
中国は2003年にState Food and Drug Administration of China (SFDA)を設立し2009年にFood Safety Law of the People's Republic of Chinaが発効している。既に国の基準1070と業種別の基準1164が作られた。このような努力にもかかわらず、中国の食の安全には大きな穴がある。食品安全スキャンダルを根絶するのが難しい理由として、食品の製造に関わる人達の多様性と数の多さがある。ほとんどが小規模業者で高い安全水準を維持できない。次に食品の安全管理が国から地域まで複数階層になっており国だけでは管理できない。三番目に地方当局に管理能力がない。

  • 遺伝子検査の消費者への直販

Lancetエディトリアル
Direct-to-consumer genetic testing
14–20
European Academies Science Advisory Council と Federation of European Academies of Medicineが6月29日にEUの市民に対してメリットがあるという根拠がない消費者に直接販売されている遺伝子検査を使わないよう勧める報告書を発表した。特に使わないよう薦めているのが出生前スクリーニング、子どもの検査、サードパーティによる検査、いわゆるニュートリゲノミクス検査などである。