食品安全情報blog過去記事

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「良くコミュニケートするのに運は必要ない!」EFSAと加盟国は13日の金曜日にリスクコミュニケーションガイドラインを発表

“You don’t need luck to communicate well!” EFSA & Member States launch Risk Communications Guidelines on Friday 13th
13 July 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/120713.htm?utm_source=homepage&utm_medium=infocus&utm_campaign=riskcomms
各国の食品安全機関との協力の一環として新しいリスクコミュニケーションガイドライン「食品が嵐を巻き起こすとき(Cook Up a Stormでたくさんの料理を作るという意味もある)−リスクコミュニケーションの効果のあるレシピ」を発表した。ヨーロッパの食品安全システムの中のリスクコミュニケーションを強化するために、全ての加盟国が学んだことと経験を共有したいという望みと実用的ガイドラインが必要だという認識の結果これらのガイドラインができた。
このガイダンスは定期的に見直される
When food is cooking up a storm: proven recipes for risk communications
http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/riskcommguidelines.htm
現在英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語バージョンがある

リスクコミュニケーションの究極のゴールは、利害関係者、消費者、一般市民がリスクに基づいた決定の背景にある論理的根拠を理解し、そのことによって彼ら自身の関心や価値観に関連した当面の課題について事実に基づく根拠を反映したバランスのとれた判断に到達することを助けることである。リスクコミュニケーションは、コミュニケーターによる耐えられるまたは許容できるという判断について人々を説得することだとみなされるべきではない。むしろ人々がより情報を与えられたうえでの判断をするのを助け、彼ら自身が自分の人生の中で直面しているリスクについて取り扱うことを可能にする試みである。さらに、効果的リスクコミュニケーションは、リスク、特に食品リスクについての、同時代的対話に参加するための中心的権利である。食品リスクについて十分な情報を与えられ、承知していることは、規制や基準をデザインしたり形作っていくためのより直接的共同決定にむけた全ての関与や参加計画の最重要課題でもある。
効果的リスクコミュニケーションは包括的で責任あるリスク管理計画が成功するために大きな力となる。効果的リスクコミュニケーションによって:(1)消費者が製品に関連するリスクを承知し従ってそれを安全に使用できることを確保する;(2)適切なリスク評価と管理決定および関連するリスク/ベネフィット検討に国民が信頼できる;(3)食品のリスクの性質や食品を安全にするための基準についての一般の理解に寄与する;(4)公正で正確で適切な情報を提供することにより消費者は自分自身の「リスク許容」基準に合致する多様な選択肢の中から選択することができる。
(以下略)
例として取り上げられているのはクローン動物、食品由来人獣共通感染症、減塩キャンペーン、食用色素の子どもへの影響、オランダのQ熱、スウェーデンの食品サプリメントアイルランドの豚肉のダイオキシン