食品安全情報blog過去記事

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処方薬とグレープフルーツは「恐ろしい混合」

Behind the Headlines
Prescription drugs and grapefruit a 'deadly mix'
Tuesday November 27 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/11November/Pages/Prescription-pills-and-grapefruit-a-deadly-mix.aspx
「グレープフルーツとマーマレードを塗ったトーストの朝食は薬を飲んでいる人にとっては致死的になる可能性がある」とDaily Mailの見出しが伝える。このニュースは重大な副作用につながる可能性のあるグレープフルーツと医薬品の相互作用について強調したレビューに基づく。グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類が薬物代謝に影響して薬物の人体での分解時間を変えることは既に知られている。フラノクマリン類は薬物を分解する酵素を阻害して薬物の作用を強める可能性がある。これが望ましくない、時に重大な副作用につながる可能性がある。
しかし20年以上も前にある種の薬物とグレープフルーツの相互作用が発見されたにもかかわらず、医療関係者の間にこの知識が欠けていると著者は言う。グレープフルーツと相互作用して重大な有害事象を引き起こす可能性のある薬物の数は増加している。グレープフルーツあるいはグレープフルーツジュースと相互作用して副作用を起こす可能性のある処方薬は現時点で43種類あるという。