食品安全情報blog過去記事

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健康なヒト腸内マイクロバイオームを定義する:現在の概念、将来の方向性、臨床応用

Defining a Healthy Human Gut Microbiome: Current Concepts, Future Directions, and Clinical Applications
Fredrik Bäckhed et al.,
Cell Host & Microbe Volume 12, Issue 5, 15 November 2012, Pages 611–622
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1931312812003587
ヒトの健康についての現代の概念では共生微生物は重要な構成成分であるが、「健康的なマイクロバイオーム」の内容や機能については正確に定義されていない。病気の場合のパターンについての報告はいくつかるものの、健康に関連するパターンやその機能はそれほど明確ではない。「健康的なマイクロバイオーム」は人体の棲む場所に応じて、生態学的安定性(ストレスやそれに伴う変化への抵抗性)や理想的組成(健康に関連すると思われる)、あるいは望ましい機能プロファイル(宿主への代謝や栄養影響を含む)などで記述可能であろう。「健康的なマイクロバイオーム」の性質を明らかにすることで健康のための食事加入などの目標を提供するであろう。
(ILSI 腸内細菌と健康に関する北米委員会の支援)
(なにが「良い」のかの定義もないのに健康に良いと宣伝しているのがプロバイオティクスだと見なされているわけ。)