食品安全情報blog過去記事

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ニュージーランド政府は国の乳製品の安全性を保証する

New Zealand Government assures safety of country's dairy products
26 January 2013
http://www.mpi.govt.nz/news-resources/news/new-zealand-government-assures-safety
ニュージーランド政府は全ての消費者に対してニュージーランドの乳製品は安全であることを保証する。
一次産業省長官Wayne McNeeはニュージーランドでの農場のDCD処理の一時停止とニュージーランドの乳製品の安全上の意味に混乱があると述べた。製造業者によるDCDの使用停止は、ニュージーランドのミルクから予期せず極微量が検出されたためである。検出されたのは一部の粉ミルクからのみでバターやチーズなどの乳製品からは検出されていない。極微量の検出は食品安全上のリスクとはならない。DCDそのものは毒物ではない。
DCDは食品に直接使われたわけではなくこれまでも使われていない。これは温室効果ガスの排出量と窒素が水系に流出するのを減らすために使われている。
DCDの製造業者が自主的に一時停止にしたのはニュージーランドの海外の顧客がニュージーランド製品には残留物質が全くないことを期待しているためである。この物質の国際的に認められた残留基準はない。
欧州委員会がDCDの許容一日摂取量を設定していて、検出された最も高濃度の乳製品をもとに計算すると、許容量を超えるには130L以上の液体状ミルクまたは60kgの粉ミルクを摂取しなければならない。
この件に関連する乳製品は少量である。DCDが使用されたのは国内の酪農家の5%以下で、散布は年に2回である。
2012年9月以降使われておらず、現在製造業者が使用を中止していることから現在生産されている乳製品にDCDが残留している可能性はない。
DCDはメラミンではなく別の化合物である。メラミンと同じ毒性はない。