食品安全情報blog過去記事

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多様な食品からなる食生活が重金属の摂取量をコントロールする

Versatile diet keeps intake of heavy metals under control
25.01.2013
http://www.evira.fi/portal/en/food/current_issues/?bid=3293
スウェーデンで子どもの食品中の重金属やミネラル濃度についての研究が行われた。重金属の量は最大量を超過していない。フィンランド食品安全局EVIRAは、食品に含まれるいろいろな物質による有害影響を避けるための最良の方法は多様な食品からなる食生活であることを強調する。
スウェーデン食品局Livsmedelsverketが2013年1月23日に子ども用食品のある種の重金属やミネラルの量を調べた結果を発表した。この研究で対象にしたのは乳児用ミルク、フォローアップミルク、おかゆ、コメ、オート麦、豆乳、病気の子ども用の食品などである。調査数は92である。
研究対象製品の重金属濃度、ヒ素、鉛、カドミウム、は多様であったが最大基準値を超えたものは無かった。この結果は先にフィンランドで行われたものと一致する。調査対象としたミネラル、鉄、銅、マンガン、については3製品が基準を超過していた。これらの製品についてはスウェーデンの食品規制当局が対応している。
スウェーデンの結果に基づき、EVIRAは6才未満のこどもにコメベースの飲料を与えないことを薦める。EVIRAによるとこの研究は現在の食事助言を変更する理由にはならない。保護者は子どもの栄養については子ども健康センターの助言に従うように。食品に含まれるいろいろな物質による有害影響を避けるための最良の方法は多様な食品からなる食生活である。
またこの結果は市販のベビーフードの使用をやめる理由にはならない。食物アレルギーなどがあって特別な食事が必要な子どもについては、医師や栄養士に相談することなく変更することは薦めない。
EVIRAはスウェーデンの研究対象になった製品のどれがフィンランドで販売されているかをしらべている。地元当局と協力して製造業者や輸入業者から情報を得て、さらなる対応が必要かどうか決める。