食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

健康な肝臓の為に炭水化物の摂取を減らしてください 

栄養機能研究チーム/栄養政策課2013.01.30
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=19618&cmd=v
食品医薬品安全庁は炭水化物摂取量が多いほど非アルコール性脂肪肝有病率が高くなるため予防のために炭水化物及び糖類摂取を減らすことを勧奨すると発表した.
※ 非アルコール性脂肪肝 : アルコール摂取が少ない(男性 : 一週間 140g*1にもかかわらず肝臓の脂肪量が 5% 以上増加する疾病で肥満, 糖尿病, 高脂血症などと連関
通常非アルコール性脂肪肝は高脂肪食によって発病すると認識されているが過度な炭水化物摂取も脂肪肝を誘発する.
※ 我が国の大人非アルコール性脂肪肝有病率 : ‘04年 11.5%で ’10年 23.6%と二倍ほど増加(女性 : 16.0%, 男性: 31.0%, '12年食品医薬品安全庁研究事業)
〈炭水化物と糖類摂取多いほど非アルコール性脂肪肝の危険高い〉
去年我が国の国民 402人の食餌パターンを調査して炭水化物摂取量が低い(下位 33%) 群とたくさん取る群(上位 33%)を比べた結果, 非アルコール性脂肪肝リスクは上位群が下位群に比べて男性の場合 1.7倍, 女性は約 3.8倍高かった.
※12年国内 3大学病院で健康検診を受けた満 20歳 〜 70歳以下基礎疾患がない 402人(男性 224人, 女性 178人)を対象に炭水化物摂取量を 3つに分け(上位 33% : 307g以上, 中位 33% : 257g〜307g, 下位 33% : 257g以下)肝炎症数値上昇危険度は炭水化物摂取上位群が下位群に比べて女性が約 1.0~2.2倍, 男性が約 1.3~2.1倍高い
※肝炎症測定指標 : ALT(男性: >30IU/L, 女性:>19IU/L), ALT•AST(ALTや ASTふたつのうち一つが 40IU/L超過)
また一日糖類摂取量が 60gを超過する群は一日摂取量 25g 未満の群に比べて肝炎症数値上昇危険度が男性の場合約 2.5~2.6倍, 女性は約 2.5~3.2倍高かった.
一方, 非アルコール性脂肪肝患者(52人)を対象に2ヶ月間炭水化物及び糖類制限食教育を実施した結果, 患者大部分(80.8%)で炎症数値が好転し, 体重, BMI及びウエストも効果的に減少した。

*1:焼酒 2本(ビール 7カン), 女性 : 70g(焼酒1本(ビール 3.5カン