食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

フードチェーンのウマ肉

Horse meat in the food chain
18.02.2013
http://www.bfr.bund.de/en/horse_meat_in_the_food_chain-132790.html
ドイツ当局はヨーロッパのRASFFにより、ウマ肉を含む誤表示製品の可能性について情報を伝えられた。小売業者の声明によれば、ドイツの検査機関の検査で個別検体からウマ肉が検出され製品は予防的措置として回収された。
FSAはウマ肉検体からフェニルブタゾンを検出した。ドイツにこの物質に汚染された製品が存在するかどうかはわからない。食用動物にフェニルブタゾンを使うことは禁止されている。英国当局が報告しているウマ肉のフェニルブタゾンはこれまでのところ痕跡程度のみである。もしより高濃度の残留がないことが確認されれば、そのような食品を食べることによる消費者の健康への有害影響はありそうにない。
食品中のウマ肉検出については、ドイツ連邦共和国には2002年から公定法が存在する。これには分子生物学的手法が用いられる。BfRが後援した「動物と植物の同定」に関する専門調査委員会によりPCRによる検出法が妥当性を確認されて公定法として食品と飼料の基準(LFGB)に採用されている。
さらにBfRは動物や植物の同定に関する研究プロジェクト(MolSpec-ID)のリーダーで、さらに食品の起源を追跡するTRACEプロジェクトにも参加している。このプロジェクトの一環として各種の妥当性を検証されたPCR法を含む無料のデータベースを作っている。http://www.trace.eu.org/mbdb/