食品安全情報blog過去記事

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減量は食事時間と関連するという主張に根拠がない

Behind the Headlines
Claim weight loss is linked to mealtimes unsupported
Friday February 22 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/February/Pages/claim-weight-loss-is-linked-to-mealtimes-unsupported.aspx
「昼食は王子のように、夕食は貧民のように、が痩せるのに重要」とDaily Mailが説明し、夕食をいかに軽くし夕食後のおやつは食べないようするかについて報道した。Mailの記事のもとになった話はマウスの実験で、普通のマウスは一日の後半(19-24時)にインスリン感受性が低いことを見いだした。これはおおまかにこの時間帯にはあまり食糧を必要としないことを意味すると考えられる。しかしながら体内時計を無くすよう遺伝子組換えされたマウスには同じようなインスリン感受性のパターンは見られなかった。これら組換えマウスは同じ高脂肪食を与えると普通のマウスより体脂肪が多くなった。この研究は体内時計の作用についての理解に役立つだろう。しかしこの研究だけをもとにどの食事を増やしてその食事を減らすべきかを言うことはできない。現時点で最良のアドバイスは、活動量にみあったエネルギー量の、バランスのとれた食生活である。