食品安全情報blog過去記事

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その他

WebMD
Do Vitamin Supplements Make Sense?
ByBrenda Goodman, MA
Feb. 27, 2013
http://www.webmd.com/vitamins-and-supplements/news/20130225/do-vitamin-supplements-make-sense
何年もの間、女性達は骨粗鬆症予防のためにカルシウムを多く摂るようにと言われてきた。しかし医師達はその助言を覆した。何十もの研究を検討し、USPSTFは通常使われるカルシウムとビタミンDが、健康な骨をもつ閉経後の女性の骨折を予防することはなく、腎臓結石リスクを上げる可能性があるとした。この助言は、サプリメントで高用量のカルシウムを摂っている男女は、カルシウムの摂取量が少ないあるいは食事からのみカルシウムを摂っている場合より心臓疾患で死亡する可能性が高いことを示した2つの新しい研究に続く。カルシウムは、科学的吟味に耐えられなかったサプリメントリストに加えられた最新の項目である。これまで魚油、ビタミンCやEやベータカロテンなどの抗酸化物質が価値に疑問あるものとされてきた。
これはあなたが毎日摂っているカルシウムサプリメントを捨てるべきだということだろうか?他のサプリメントはどうだろう?
議論の両サイドの専門家は、がっかりさせるような見出しにもかかわらず、一部の人たちにとっては、個人の栄養必要量に応じてサプリメントを摂る方が良いとしている。
明確で重要なメッセージは
・錠剤よりも食事が大事
・多いほど良いとは限らない
以下葉酸ビタミンB12、魚油、ビタミンE 、C、Dについての個別コメント

  • 息子をもつと女性の寿命が縮む

Natureニュース
Having sons can shorten a woman's life expectancy
27 February 2013
http://www.nature.com/news/having-sons-can-shorten-a-woman-s-life-expectancy-1.12516
娘を産んだ女性より息子を産んだ女性が少しだけ寿命が短いことを研究者らが発見した。女性の死亡リスクが息子一人につき年当たり7%増える−小さいが統計学的には確実な影響、少なくとも工業化前のスカンジナビアフィンランド人の村では。
フィンランドのTurku大学のSamuli Helleは17世紀から20世紀半ばまでの8つの教区の個人の記録を調査した。女性の寿命は息子一人あたり34週短くなり、娘はごくわずか寿命を延ばし、父親の寿命には影響しない。Biology Lettersに発表された。原因は不明。
(男の子のほうが寿命が縮む思いをすることは多いだろうけれど)

  • Michael Mossによる塩・砂糖・脂肪:いかにして大規模食品企業が我々を中毒にしているか−のレビュー

Salt, Sugar, Fat: How the Food Giants Hooked Us by Michael Moss – review
Joanna Blythman
The Observer, Sunday 24 February 2013
http://www.guardian.co.uk/books/2013/feb/24/salt-sugar-fat-moss-review
ニューヨークタイムスのジャーナリストであるMichael Mossが書いた本の書評
塩・砂糖・脂肪がいかに健康に悪いかというより企業がいかにして庶民を騙してきたかという陰謀論よりの本。評者は、例えば脂肪が全て悪者で減らしさえすればいいというのは違うと、単純化しすぎも指摘している。
(企業や政府に騙されて食べさせられている、という主張が一部で熱狂的支持を得ているけれど。。。)

ScienceInsider
New Science Body to Advise European Commission President
27 February 2013
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2013/02/new-science-body-to-advise-europ.html?ref=hp
欧州委員会は直接委員長に報告する科学助言委員会を設立した。
科学技術助言評議会Science and Technology Advisory Councilは。ヨーロッパの成長に寄与できる研究開発分野を同定し、特に科学技術の進歩による利益とリスクおよびどうやってそれらをコミュニケーションするかに焦点をあわせる。この団体は米国大統領への助言を行う科学委員会と類似し、ブリュッセルで本日初会合を開催する。主に大学の15人のメンバーからなりドイツの気候学者Hans-Joachim Schellnhuber、2010年フィールズ賞を受賞したフランスの数学者Cédric Villani、2009年のノーベル化学賞を受賞したイスラエルの結晶学者Ada Yonathなどが含まれる。この評議会の設定は委員長が最初の主任科学アドバイザーにスコットランド微生物学者Anne Gloverを任命したことに続くものである。Gloverは新しい委員会の座長を務める。さらに各国に主任科学アドバイザーを置き、そのネットワークを作ることも推進している。現在EUではチェコアイルランド、英国の3か国のみが主任科学アドバイザーを設置している。

SMC
Fatal shark attack on popular beach near Auckland
February 27th, 2013.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2013/02/27/fatal-shark-attack-on-popular-beach-near-auckland/
Muriwaiビーチでサメがヒトを殺した件について、多くの報道や情報へのリンク
(サメによる被害マップって気仙沼のシャークミュージアムにもあった。人魚の財布とかおもしろい展示がたくさんあったのに。再建されるといいな)