食品安全情報blog過去記事

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塩と多発性硬化症の関連は証明されていない

Behind the Headlines
Salt link to multiple sclerosis unproven
Thursday March 7 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/03March/Pages/Salt-link-to-multiple-sclerosis-unproven.aspx
塩の多い食事と自己免疫疾患の関連が卿のニュースの見出しを飾り、BBCニュースは「我々の食事に含まれる塩が・・多発性硬化症などの病気につながる可能性がある」と報道した。しかしBBCの報道は、あなたが予想するような、ヒトが食べている塩の量を調べて多発性硬化症になるかどうかを調べた臨床試験に基づくものではなく、免疫細胞への塩の影響とマウスでの多発性硬化症のような状態への影響を調べた研究に基づく。
この研究は塩の多い食事の自己免疫疾患との関連についての検討材料にはなるが、ヒトで同じような結果になるかどうかは不明である。この研究から塩の摂りすぎが多発性硬化症の原因であると結論することはできない。しかしながら塩の摂りすぎは高血圧を引き起こす可能性があり、不健康であることは知っている。
ガイドラインでは1日6g以下。