食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • アルコール:ほどほどの意味は

Alcohol: What Moderation Means
Berkeley Wellness | March 07, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/alcohol-more-risks-benefits
人々はアルコールについては強い感情と信念を持ちがちである。イスラム教徒やモルモン教徒、一部のキリスト教教会は禁止している。仏教も認めていない。他の宗教では儀式に取り入れたりより寛大だったりする。調査結果は様々であるが、アメリカ人の成人の約35%が全く飲酒せず、55%が軽度から中程度に飲み、10%が適度以上に飲んでいる。アルコールは、交通事故による死亡11000人を含めて毎年9万人のアメリカ人を直接間接に殺している。アルコール依存症の治療には毎年莫大な費用が費やされている。
同時に飲酒にはいくらかのメリットもある。多くの人にとってそれや社会生活やビジネスや家族との生活の一部で、食事や祝宴に伝統的に伴う。医学はアルコールについてたくさん言うことがある。飲み過ぎが悪いことは昔からわかっていたが、何世紀もの間医療用にも使われてきた。過去には外科医の殺菌や麻酔にも使われた。
心臓にとって健康的である可能性はあるが混乱している
中略
適量飲酒の定義が国により異なる。オーストラリアやデンマークフィンランドでは男女両方に1日2杯、フランスでは最大1日3杯を示唆している。カナダは州により異なる。「1杯」の量も国により異なる。ほとんどの国では妊娠中は全く飲まないことを薦めている。
新しい研究では飲酒がアメリカ人のがんによる死亡の3-4%(毎年約19500人)の原因だと推定している。その30%は1日1.5杯より少ない量を飲む人たちである。
アルコールは明確に諸刃の剣である

  • 動く標的:感染症、害虫、がんの耐性獲得と戦う

ASM(米国微生物学会)
Moving Targets: Fighting the Evolution of Resistance in Infections, Pests, and Cancer
http://academy.asm.org/index.php/browse-all-reports/666-moving-targets-fighting-the-evolution-of-resistance-in-infections-pests-and-cancer?utm_source=pr&utm_medium=outreach&utm_campaign=targets
抗生物質耐性が心配?昆虫に農薬が効かなくなったら?細菌、ウイルス、がん細胞、雑草など全ての生物はそれらをコントロールしようとする化合物への耐性を進化させる。微生物学会の最新報告書はこれらの耐性獲得メカニズムについて探り、その対策を検討する
無料でダウンロードできる

  • Nature特集:科学における女性

Women in Science
http://www.nature.com/news/specials/women/index.html

  • 赤ワインと健康の関連に支持が得られる

Natureニュース
Red wine's link to health gains support
Heidi Ledford
07 March 2013
http://www.nature.com/news/red-wine-s-link-to-health-gains-support-1.12563
レスベラトロールの作用メカニズムに根拠が見つかった
Scienceに今週発表された報告で、レスベラトロールが直接細胞の代謝や炎症性疾患に関連するタンパク質に作用することを示した

Evidence for a Common Mechanism of SIRT1 Regulation by Allosteric Activators
Basil P. Hubbard et al.,
Science 8 March 2013: Vol. 339 no. 6124 pp. 1216-1219
高次構造が重要、と。

この論文についてScienceのパースペクティブでは
Science
赤ワイン、祝杯(再び)
Red Wine, Toast of the Town (Again)
Hua Yuan, Ronen Marmorstein
サーチュインはかつては酵母の転写調節を研究している遺伝学者の関心でしかなかった。それが酵母や線虫やハエの寿命を延ばす作用があることから注目され、ヒトの寿命を延ばす可能性にまで拡大した。そして天然に赤ワインに含まれるレスベラトロールがヒトのサーチュインファミリーの一つであるSIRT1を活性化すると報告された。しかし赤ワインが持ち上げられると同時にレスベラトロールやその他のサーチュイン活性化化合物(STACs)の同定に使われている生化学的測定方法に疑問が提示された。STACsの作用はSIRT1への直接的結合によるのではなく他のタンパク質によるのではという疑問がワインの熱狂に水を差した。しかし再び杯は掲げられた。HubbardらがSIRT1がレスベラトロールやその他のSTACsにより、in vitroで、ただし限られた条件で、活性化されることを示したのだ。

  • カフェインがミツバチの記憶を改善する

ScienceNOW
ScienceShot: Caffeine Improves Memory in Bees
byLizzie Wade on 7 March 2013
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2013/03/scienceshot-caffeine-improves-me.html?ref=hp
ミツバチは、24時間後にカフェイン入りの蜜を持つ花を3倍良く覚えている。Scienceに発表された。
G. A. Wright et al.,
Caffeine in Floral Nectar Enhances a Pollinator's Memory of Reward
Science 8 March 2013: Vol. 339 no. 6124 pp. 1202-1204
コーヒーや柑橘類の蜜にはカフェインが0.003から0.253 mM含まれる。コーヒーの蜜はインスタントコーヒーと同じくらいのカフェイン濃度。

  • 栄養研

マメシバに係わる健康被害の事例 (130308)
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail182.html
健康食品で20代で死亡するなんて気の毒。でも周知されていない。

同じような時期に同じようなテーマで出た二つの本。内容は全く違う。著者を見ればわかるけれど。
Pandora's Lunchbox: How Processed Food Took Over the American Meal
Melanie Warner

Salt Sugar Fat: How the Food Giants Hooked Us
Michael Moss