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エネルギードリンクのカフェイン:騒動はここで終わる

Caffeine in Energy Drinks: The Buzz Stops Here
Berkeley Wellness | March 11, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/caffeine-energy-drinks-buzz-stops-here
エネルギーショットやエネルギードリンクの製造業者は、あなたにエネルギーは彼らの製品に含まれるチロシンタウリンやビタミンBなどから来ると思わせたい。これらの成分であなたがエネルギーを与えられたような気になるかもしれないが、たくさん入っているのは本当はカフェインである。
ほとんどのヒトにとって1-2杯(3杯でも)のコーヒーは悪いことはないが、大量の濃度の高いカフェインを摂るといらいらしたり胃の調子が悪くなったり不眠になったりする。特に空腹時に、普段カフェインを摂らないような人は。心疾患のある人や子ども、若者はカフェインの影響に感受性が高い。
近年カフェインを多く含むエネルギードリンクと関連する18件の死亡が報告されている(5-Hour Energy で13、 Monster Energyで5)。他の有害影響は100以上である。2012年10月にはMonster Energyを2本飲んで死亡した14才の少女の母親が企業を訴えた。彼女の弁護士はFDAにそのような製品を若年者に販売するのを禁止することを求めている。
これらの製品にどれだけカフェインが含まれるのか?FDAは表示を求めず、企業は口外しないので知るのは難しい。しかし最近のConsumerLabの調査でいくつかわかった。Monster Energy M-3は5オンスボトルに206mgのカフェインが含まれ(レギュラーコーヒー2杯分)、5-Hour Energyは2オンスボトルで同程度の量である。一方Consumer Reportsの27製品の調査では1回量当たり6(デカフェ製品)-240mgだった。
あなたはエネルギードリンクを飲むべきか?
エネルギードリンクは報告されている死亡の原因とは証明されていない。製造業者は指示通り使えば安全だと主張している。専門家は成人のほとんどは1日400 mgのカフェインを安全に摂ることができると言う。ただし感受性はヒトによって異なる。カフェイン感受性が高いなら避けた方が良いし、妊婦や子どもも避けるべきである。
理想的にはエネルギードリンクに添加できるカフェインの量に上限を設定して表示を義務化すべきである。消費者団体や議員がFDAに規制を強化することを求め、FDAはレビューをして必要なら対応するとしている。