食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

TVやテレビゲームは本当に子どもを悪い子にするか?

Behind the Headlines
Do TV and video games really make kids naughty?
Tuesday March 26 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/03March/Pages/Do-TV-and-video-games-really-make-kids-naughty.aspx
Independentが「1日3時間テレビを見ることは子どもに悪影響はないだろう」と報道し、Daily Expressは逆に「テレビを見過ぎると子どもがモンスターになる」と言う。この場合はIndependentのほうが真実に近い。テレビやゲームは子どもに悪い、と長いこと言われてきた。この研究はこれが本当なのかを調べるために行われた。これは英国の大規模調査で、5-7才の子ども達のテレビやゲームの行動や注意、情動、友達関係への影響を追跡したものである。研究者らは1日3時間テレビを見ることが、たくさんの要因を調整した後、ほんの少しの「行動上の問題(やんちゃ)」の増加と関連することを発見した。これは研究者が検討したたくさんのアウトカムのうちのたった一つで、他動や情動、友達関係などの他の問題についてはテレビを見ることと関連はなかった。興味深いことにゲームをする時間と情動や行動との関連も見つからなかった。
残念ながらこの研究だけでテレビと心理的行動的問題との関連について結論することはできない。この研究からはそのような影響は小さいようである。子どもの情動や行動の発達には他の要因の方が重要であろう。