食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

ScienceNOW
ScienceShot: How to Get Bedbugs to 'Leaf' You Alone
by Traci Watson on 9 April 2013,
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2013/04/scienceshot-how-to-get-bedbugs-t.html?ref=hp
トコジラミに悩まされている人々は凍らせたり焼いたり毒を与えたりしようとするがしばしば失敗する。研究者がバルカン半島に伝わる伝統薬が効くかもしれない証拠をみつけた。何世紀もの間、バルカン半島の人たちはトコジラミ対策としてベッドの周りに豆の葉を撒き翌朝葉を燃やしていた。研究者らはトコジラミが豆の葉の上を歩くと細かい毛が虫の脚に絡んで動けなくなることを観察した。Journal of the Royal Society Interfaceに発表した。研究者らは本物そっくりの人工の毛を作ってみたがそれは虫を捕まえられなかった。多分茎の部分が違うのだろう。有効な対策法開発にはもう少し時間がかかる。

  • ホームランは頬骨にあり?

ScienceNOW
ScienceShot: Are Home Runs All in the Cheekbones?
by Elizabeth Norton on 9 April 2013
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2013/04/scienceshot-are-home-runs-all-in.html?ref=hp
男性では顔の縦の長さに対する横幅の比が大きいことは、思春期のテストステロン濃度に影響されると考えられ、握力の強さや競争力等と関連がある。これを野球の選手に当てはめて、81人の日本のプロ野球打者について、顔の幅が広いほうがホームラン率が高いという研究がBiology Lettersにオンライン発表された。(写真は王貞治)これまでの顔の幅と運動能力の関連は白人でのみ観察されていたので、このアジア人での知見は人種を越えて顔の幅の影響があることを示唆する。

  • 食事をもらうための親の脅迫のしかた

Natureニュース
How to blackmail your parents for food
Matt Kaplan
10 April 2013
http://www.nature.com/news/how-to-blackmail-your-parents-for-food-1.12774
ひな鳥は自分自身を危険にさらすことで餌を強要する
大きな声で餌をせがむのは、長い間「おなかがすいた」と子どもが言っているのだと見なされてきた。しかし捕食者だらけの環境で大騒ぎをすることは危険なことで、親に早く餌をよこせと脅迫している可能性がある。Proceedings of the Royal Society Bに発表された南アフリカカラハリ砂漠のヤブチドリ(Turdoides bicolor)のコミュニティの解析から。
著者「公共の場でものを欲しがって絶叫する子どもに親が何かを与えるのに似ている」

  • 子ども用食品の鉛が警告表示を巡って訴訟

Lead in Kids’ Foods Draws Lawsuit Over Warning Labels
April 08, 2013
http://www.businessweek.com/news/2013-04-08/lead-in-kids-foods-draws-lawsuit-over-warning-labels
カリフォルニアのEnvironmental Law Foundationがベビーフードの鉛についてProp65による警告表示を求めて2011年に裁判をおこしていて、4週間にわたる裁判の初日、裁判所が意見を聞いた。
http://www.envirolaw.org/
鉛はProp 65で摂取量が0.5 micrograms/dayを超える場合警告表示が必要なものとされ、安全な量は存在しない
(EFSAは、小児の発達神経毒性についてBMDL01を0.50 μg/kg体重であるとし、これに対して欧州人の生涯食事暴露量の平均は1日あたり0.68 μg/kg体重、幼児1.32μg/kg体重/日などと推定。カリフォルニア基準だとほとんどの食品に警告が必要。当然FDAはそんな意味のないことは認めていない)