食品安全情報blog過去記事

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CFIAは生鮮ブドウを検査−99%以上から亜硫酸は検出されなかった

CFIA tests fresh grapes - more than 99% with no detectable levels of sulphites
April 25, 2013
http://www.inspection.gc.ca/about-the-cfia/newsroom/news-releases/2013-04-25/eng/1366133759256/1366133766131
CFIAが本日発表した研究によると、検査した生鮮ブドウの99%以上から亜硫酸は検出されなかった。亜硫酸は一部の食品に天然に存在し、保存料としても使用される硫黄を含む化合物である。ブドウは亜硫酸の使用が認められている唯一の生鮮食品である。ほとんどの消費者には健康上の懸念とはならないが、亜硫酸は過敏症の人に重大な反応を誘発する可能性がある。CFIAは329検体の生鮮ブドウの亜硫酸を検査し、1検体から極めて微量の二酸化硫黄を検出した。検出された量は亜硫酸過敏症の人にとって健康リスクとなる可能性は無い。
結果の詳細は以下から
2010-2011 Sulphites in Fresh Grapes
http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/chemical-residues/sulphites-in-fresh-grapes/eng/1365189325665/1365189328446
検出限界は10ppm
ブドウへの亜硫酸の使用は認められているが表示義務はなく、検査対象になったブドウが亜硫酸処理されているかどうかは不明である。ブドウが包装されている場合には表示が必要になるがほとんどのブドウは表示が必要な状態では販売されていない。そのため亜硫酸過敏症の人はブドウには亜硫酸が残っている可能性があることを承知しておくべきである。