食品安全情報blog過去記事

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残留農薬モニタリング:2012第四四半期の結果

Pesticide Residue Monitoring: Fourth Quarter 2012 Results
Report published 20 June 2013
http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/advisory-groups/PRiF/PRiF_Results_and_Reports/Monitoring+Programme+2012
31食品1222検体について調査した。MRL超過は12検体で、全ての事例でそれを食べた人の健康に何らかの影響を及ぼす可能性は低いと評価された。
塩化ジデシルジメチルアンモニウム(DDAC)がリンゴ1検体から0.7 mg/kg検出されている。DDACは農薬ではなく広く使われている消毒剤で、デフォルトのMRLは0.01 mg/kgであるがフードチェーンと動物の健康に関する常設委員会で暫定レベルとして0.5 mg/kgが設定されている。消毒は重要な衛生手段であるため、EU諸国はデフォルトのMRLではなく全ての食品に暫定ガイドラインレベルを使うことに合意しているが、より特異的なMRLを設定するためのプロセスとしてDDACをモニタリングしている。
他にMRL超過はナスのクロルメコートやアセフェート、鞘付き豆のジメトエート、バジルのイミダクロプリド、ディルのクロルピリホス、オクラのモノクロトホスやアセタミプリドなど
他にニュージーランド産バターのDDTについて、ニュージーランドで過去に使われたモノに由来すること、ニュージーランドDDTのバックグラウンドレベルが高いのでニュージョーランド産製品からDDTが検出されることは珍しくないこと、英国産オーガニックパセリからオーガニックでは認められていないクロルピリホスが検出されたため調査中であることなどが記されている