食品安全情報blog過去記事

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Is vitamin D supplementation in pregnancy advisable?
Philip J Steer
The Lancet Volume 381, Issue 9884, 22–28 June 2013, Pages 2143–2145
妊娠中のビタミンDの至適濃度や子どもへのメリットについて研究結果が一貫していないこと、高濃度では有害影響の可能性があること、先進国でくる病の報告があることなどから助言が難しい。NICEのガイドラインによる最もリスクの高い妊娠女性(日光にあまりあたらない肌の色の濃い女性、食事がビタミンD不足な女性(主に魚や肉を食べないベジタリアン)、妊娠前のBMIが30を超える女性)にサプリメントを勧めるというのが現時点では最も安全であろう。
Association of maternal vitamin D status during pregnancy with bone-mineral content in offspring: a prospective cohort study
Debbie A Lawlor, et al., Pages 2176-2183
についてのコメント
(普通の日本人ではあまりいないだろうと思われる)

  • アルミの件

平成25年6月21日薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会添加物部会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000034tf3.html
ファクトシート
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000034tf3-att/2r98520000034tmh.pdf
事故事例のところ、場所が書いてないけれど英国North Cornwall

アルミは天然物としてはカドミウム・鉛・水銀・ヒ素などと比べて安全性は高くヒト暴露量が比較的多いのに目立った有害影響は見られない。ただ添加物としては他の指定添加物がADIの数%などという極めて優等生な状況で、しかも昔から使われていたため安全性データを揃えて認可されたわけではないのでデータが貧弱で、劣等生になる。意図的に使われるものについては厳しく管理されるのはある程度仕方がないとはいえ微妙なところ。
ただ天然由来が全く問題ないわけでもなく、添加物を避けても状況によっては(赤ちゃんに豆乳を飲ませるような)摂取量が多くなる。
ヘンにこだわらず、普通にいろいろなものを食べていればいいということ。