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JECFA 77回会合 要約と結論

JOINT FAO/WHO EXPERT COMMITTEE ON FOOD ADDITIVES
Seventy-seventh meeting Rome, 4–13 June 2013
SUMMARY AND CONCLUSIONS
Issued 19 June 2013
http://www.fao.org/fileadmin/templates/agns/pdf/jecfa/JECFA_77_Summary_Report_Final.pdf
規格のみの添加物を除いて評価された添加物は
・アドバンテーム ADI 0-5 mg/kg体重 この値はフェニルケトン尿症の患者にもあてはまる
・Trichoderma reesei で発現させたTrichoderma reesei のグルコアミラーゼ ADI 特定せず
・ガムロジンのグリセロールエステル(GEGR)とウッドロジンのグリセロールエステル(GEWR) 暫定グループADI 0-12.5 mg/kg体重を取り下げ
・トールオイルロジンのグリセロールエステル(GETOR) データが提出されなかったため評価しなかった
・ナイシン 先のADI 0-33000ユニット/kg体重を取り下げ、ADI 0-0.7 mg/kg体重を設定
・オクチルコハク酸修飾アラビアゴム 暫定ADI「特定せず」を維持
汚染物質としてはココア製品からのカドミウム暴露の評価
GEMS/Foodのクラスターダイエットでのココア含有製品からのカドミウム平均暴露量推定は0.005-0.39 microg/kg体重/月で、PTMI 25 microg/kg体重に占める割合は0.02-1.6%である。国のデータから推定された暴露量も同様で0.001-0.46 microg/kg体重/月、PTMIの0.004-1.8%であった。
高摂取群では成人でPTMIの30-69%、0.5-12才の子どもで96%であった。これは過剰推定である可能性があり懸念とはならない。
(チョコレート類だけでPTMIの96%ってどれだけ食べるんだろう?もともとカドミウムは普通の人でPTMIぎりぎりなのに)