食品安全情報blog過去記事

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BPAの主な消費者暴露源は食品で、感熱紙も意味のある暴露源の可能性がある

Food is main source of BPA for consumers, thermal paper also potentially significant
25 July 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/130725.htm?utm_source=homepage&utm_medium=infocus&utm_campaign=bpaconsultation
EFSAの科学委員会は、全ての集団において食事が主なBPAの暴露源であり、暴露量は先にEFSAが推定したより低い、と暫定的に結論した。BPAは包装や他の消費者製品に使用される食品と接触する物質である。これは2006年以降初めてのEFSAによる暴露評価で、食事と、感熱紙や空気や埃などの環境由来のものを含む食事以外の両方をカバーした初めてのものである。二段階完全リスク評価の一環として、この評価案に意見を募集する。後半ではヒト健康リスクの可能性についての評価案に意見を求める予定である。
EFSAのデータ募集により得られた新しいデータにより、2006年に比べて精細な暴露推定ができた。6ヶ月から3才の乳幼児については、食事からの平均推定暴露量は375 ng/kg bw/dayで、18才以上では132 ng/kg bw/dayである。これはEFSAのTDI 0.05 mg/kg bw/dayの1%以下である。
3才以上の全ての年齢集団において、二番目に多い暴露源は感熱紙で、一部の集団では総暴露量の15%になる可能性がある。
BPAの暴露量が最も多いのは体重当たりの食品摂取量が最も多い3-10才の子どもである。食事からの暴露に主に寄与するのは缶詰食品と缶に入っていない肉や肉製品である。
(2006年の評価に比べて10-30分の1になっている。この文書がとても大事な理由は、リスク評価がハザードベースから暴露ベースにパラダイムシフトすべきという考え方があるから。http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130507#p4

Public consultation on the draft opinion on bisphenol A (BPA) – exposure assessment
Published: 25 July 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/130725.htm
EFSAはCEFパネルによるビスフェノールABPA)の消費者暴露についての評価案にパブリックコメントを募集する。これは2006年以降初めてのEFSAによる暴露評価で、食事と食事以外の両方をカバーした初めてのものである。
意見は2013年7月25日から9月15日まで受け付ける