食品安全情報blog過去記事

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2013年10月10日のAVA食品企業大会でのTAN POH HONG長官のスピーチ

SPEECH BY MS TAN POH HONG, CEO (AVA) AT AVA FOOD INDUSTRY CONVENTION ON 10 OCT 2013 AT ORCHARD HOTEL
http://www.ava.gov.sg/NR/rdonlyres/9253E7B2-E57D-4992-982C-1304E73748D6/26853/IndConvCEOspeech_10Oct2013.pdf
タイトルはシンガポールの食糧安全保障戦略
シンガポールは90%以上の食品を輸入に頼っているため世界の食糧供給や価格変動に影響を受けやすい。我々が安全な食糧を入手し続けるためには定期的に食糧安全保障戦略をレビューし更新することが重要である。食糧安全保障とは「全てのシンガポール住民が、短期的長期的に手ごろな価格で安全で栄養のある食品を入手できること」と定義される。現在はそれが達成できている。シンガポールThe Economist Intelligence Unitの最新Global Food Security Index (GFSI)で107ヶ国中16位でアジアでは1位である。GFSIは公式な食糧安全保障の指標ではないが一つの目安にはなる。シンガポールはほとんど食糧を生産していないことを考えるとアジアで1位というのは立派である。これは主に食品が手に入りやすいことと食品の安全性の高さによる。
シンガポールは食糧安全保障のために、FAOのメンバーとして国際的に先頭に立って活発に活動している。ASEANとも密接に協力している。シンガポールは農業国ではないので違う方法でたくさんのことをする必要がある。輸入先の多様化、最新技術の導入による国内での生産の最適化、備蓄など。
食糧安全保障のためには全ての人に役割がある

(GFSI
http://foodsecurityindex.eiu.com/
ちなみに日本は18位
http://foodsecurityindex.eiu.com/Country/Details#Japan
カテゴリー別の「品質と安全性」では22位
日本ではすぐ自給率がどうこうという話に誘導されるが本来食糧安全保障は多角的に考えるべきことで、シンガポールのように自給自足が無理な国のやりかたも紹介すべき。世界平和と国際協力大事だよね?)