食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

乳児用ミルクのアルミニウム濃度は「高すぎる」

Behind the Headlines
Levels of aluminium in infant formulas 'too high'
Friday October 11 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/10October/Pages/Levels-of-aluminium-in-infant-formulas-too-high.aspx
Guardianが「調整済みミルクは赤ちゃんを高濃度のアルミニウムに暴露する、と専門家が警告する」と報道した。研究者らが人気ブランドの測定を行って健康上の脅威となると主張している−その主張はFSAが解決済みであるが。
最初に、報告されている研究は英国で販売されているどの乳児用ミルクも、有害であるという根拠にはならないことを強調しておくことが重要である。
研究者らは英国で広く使用されている30の乳児用ミルクのアルミニウム濃度を測定し「高すぎる」と結論している。測定の正確さを疑う理由はない。根拠がないのはその量で健康への脅威となるという彼らの主張である。検査した全てのミルクのアルミニウムレベルは、FSAが評価した現在の安全性規制の範囲内であり、安全である。この研究は新しい研究と言うより意見である。乳児用ミルクに微量のアルミニウムが含まれることは昔からわかっている。しかしながらこれが公衆衛生上の危害となり現行規制が間違っているという説得力のある事例は紹介されていない。
母乳を与えることはあなたの赤ちゃんにとって健康的であるが、もしできなかったとしても、ミルクを使うことに心配する必要はないことを現在の根拠は示唆している。