食品安全情報blog過去記事

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肥満は一部の人では代謝が遅いことと関連するかもしれない

Obesity may be linked with slow metabolism for some
Friday October 25 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/10October/Pages/Obesity-may-be-linked-with-slow-metabolism-for-some.aspx
BBCニュースが「肥満の言い訳の代謝が遅いというのは本当」と報道した。代謝を遅くして小さい子どものうちから重度肥満になる突然変異が見つかったという。肥満遺伝子の探索は肥満研究の「聖杯」探索として描かれた。候補のひとつがKSR2遺伝子で、マウスの肥満に関連することが先に報告されていてそれをヒトの肥満にも関連するかどうかが調べられた。子どもの時から重度の肥満だったヒトの2%がKSR2遺伝子の希な変異をもち、対照群では1%だった。この研究は一部の肥満にKSR2変異が寄与している可能性を示唆するが、この変異をもつ全ての人が肥満というわけではなく肥満のヒトが皆この変異を持つわけでもない。環境や他の遺伝子も関与するだろう。